【魚を使わないお寿司!?】50年続く伝統の味を守る|高知県日高村 矢野鮮魚店
日高村デジタルコンテンツ(YouTube動画)制作担当です。
今回の記事では、日高村の魚屋「矢野鮮魚店」さん、そして高知の郷土料理「田舎寿司」をご紹介します。
日高村では【村まるごとデジタル化事業】の一環として、日高村の文化や食を、動画やweb記事という形で残していく活動をしております。
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「魚を使わない寿司」
皆様は魚を使わない寿司をご存知でしょうか?
その名の通り、魚が全く使われていない寿司なのですが、一体どういったお寿司なのでしょう?
その正体は、田舎寿司。
田舎寿司とは、
① 柚子のお酢を用いたシャリ ※高知県では柚子酢(ゆのす)と言います
② 野菜を使ったネタ
が特徴のお寿司のこと。
その具には、りゅうきゅう(ハスイモの茎)やみょうが、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、かぶ、四方竹など、高知の山で採れる「山の幸」がよく使われます。
その味わいは、シャリに柚子の酢を用いているため、さっぱりと柔らかい口当たりです。その代わりネタはしっかりと下処理をして味付けするため、絶妙なバランスで旨味が口に広がります。また、色とりどりの野菜を使うため、非常に色鮮やかで視覚的にも楽しめる料理です。
田舎寿司の歴史と現在
高知県は海に面していますが、森林面積比率が日本一でもあり、県の面積のおよそ8割が森林に覆われています。そのため、昔お寿司が山間部の庶民に広まった時に「山間部では新鮮な魚が手に入らないから」と、山で採れる野菜を代わりに使うようになったそうです。
▼田舎寿司のより詳しい歴史が知りたい方はこちら
現在も郷土料理として残り続け、日曜市などの街路市やスーパーなどで日常的に売られており、手軽に購入できます。
ちなみに、田舎寿司と一緒にぜひ覚えていただきたい言葉が「おきゃく」と「皿鉢(さわち)」です。
「おきゃく」は土佐弁で「宴会」という意味で、大皿料理を大勢で囲み、自由に飲み食いし語り合う宴会スタイルのことを指します。その料理のことを「皿鉢(さわち)」と呼びます。
▼おきゃくと皿鉢には興味深い歴史があるので気になる方はこちら
海がない村の唯一の魚屋、「矢野鮮魚店」
高知県日高村には海がありません。そんな村の唯一の魚屋が「矢野鮮魚店」さんです。取り扱っているのは鮮魚はもちろん、田舎寿司や惣菜など。最近は3代目のチャーハンも好評です。
親子3代、50年間その味を守り続け、今では日高村の人たちにとっての「里の味」になっています。村の駅ひだかなどに出品されている田舎寿司の詰め合わせや、お弁当、チャーハンは売り切れになることも度々です。いかに地元の人に愛されているかが分かります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
なんと、50年の歴史が詰まった矢野鮮魚店さんの田舎寿司(太巻き)のレシピを公開していただきました。伝統の味をご家庭で味わえます。
ぜひご自宅でお試しください。
矢野鮮魚店さんの商品は
・矢野鮮魚店 本店
・村の駅ひだか
などで取り扱いがございます。
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日本の高知のほどよい田舎"日高村"。
高知県の県庁所在地「高知市」から約30分。
人口約5000人の村で、特産品のフルーツトマトを使ったオムライス街道で村おこしをしています。観光スポットとしては小村神社、名越屋沈下橋、霧山茶園などがあります。
日高村公式ホームページ
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