できる人が、できる時間に、できることを/日高わのわ会 安岡さん
日高村デジタルコンテンツ制作担当です。
村人寄稿では、日高村在住の方や以前に住んでいた方などに協力いただき、「日高村について」毎月1記事を投稿いたします。
今回は、日高村内で数々の事業やイベントなどを行う「日高わのわ会」を運営している安岡千春さんに寄稿いただきました。
それではご覧ください。
自己紹介
日高村に住んで62年。生まれも育ちも日高村の生粋の日高人。
家の前を流れる仁淀川の産湯を使い鮎飯、ツガニ汁、鰻、手長エビ等食べて育ちました。仁淀川では、深みに引き込まれそうになったり、流されたり死ぬかと思ったことも。
日高村の青年団で知りあい結婚。二男二女の4人の子供に恵まれ孫は7人。
家族は、10人で暮らしています。
毎日賑やかで、笑いが絶えない家族です。
わたしのしごと
元は保育士、今は何かな?
時には営業ウーマン、時には販売員、時には畑作業員、時には講師、時には事務員、時には指導員等、NPO法人日高わのわ会で仕事をして18年。
法人立ち上げから事務局長を務めています。
わのわ会は
私たちは、地域の困りごとを解決するために、次々とコミュニティビジネスを開発し展開しています。
住み慣れた我が家で、少しでも長く生活ができるように、家事手伝いや買い物・配食サービス。ちょっと子どもを見てもらいたい人のためのチャイルドルーム。日下小学校の総合学習の場として活用いただいたり。トマトの規格外を使った加工品の製造販売、喫茶やゲストハウス、障害者の就労支援等々5部署23個の事業やサービスを展開しています。
子育て中のお母さんや子育てを終えたお母さん、障害のある方々、おじいさん等、20代から80歳手前の人まで17人の雇用を生みだし、10人のパート、大学生のボランティア、障害のある方等、50人近い人たちが活動しています。
活動の中からお互いを認め合いながら感謝し、利用されている方々から「ありがとう」をいただくことで生きがいや達成感となり、お金では買うことのできない充実感が原動力となっています。
わのわのおしごと
喫茶部:「喫茶わのわ」では、オムライス街道の喫茶店営業のほかに高齢者のための配食サービスや宅配弁当とテイクアウト。村の駅ひだか内にインショップ型で店を構える「とまとすたんど」は、村のトマトを使ったオムライスメニューが豊富。
福祉部:「障害のある方の相談→就労訓練→一般就労(働く)→住まう」といった一連の流れを行う事業。
製造販売部:トマト農家へ手伝いに行った時に、規格外のトマトを頂いたのがきっかけで、トマトソースを作りました。「もったいない」から始まりましたが「美味しい」と口コミで広がり、農家さんの困りごとである「市場に出せないトマト」を買い取り加工しています。こうちSDGs推進企業にも認定されています。
総務部:家事のお手伝い・軽作業・農家のお手伝い・受託事業の買い物サービス・軽度支援・清掃作業等の幅広い業務を行っています。また、物流支援では、利用者さんからの電話で、注文いただいた商品を買って持っていき代金をもらうのですが、利用者のほとんどが高齢者で年間1500件ほどの利用があり、年々ニーズが増えています。
児童福祉部:チャイルドルームや障害児のお預かりや、日下小学校の総合学習では畑を教室に見立てて作物を作ったり、実際にわのわでの職場体験や交流などを行うなどの特別授業を行ったり、始まって以来子どもたちと関わる事業も続けています。
色々な困りごと
2019年には地域に泊まるところがないことから、ゲストハウスとカフェ「eat&stayとまとと」の指定管理を受けて運営しています。ちょうど新型コロナウィルス感染症の始まりと同時期のスタートだったので、PRや野外でのイベント出店に力を入れてきました。感染症の終息後、県内外からたくさんの人に来ていたくことが楽しみです。
「年をとっても、障害を持っても、その人らしく暮らせる日高村」をミッションに「できる人ができる時間にできる事を」積み重ね18年。
働くとは、生活のための収入を得ることだけではなく、より善く暮らすために誰しもが役割を持ち、誰かの役に立つことで得られる「ありがとう」が1番大切だと感じます。
これからも
人の輪 話の話 平和の和 が広がり
大きな 笑顔の輪となるよう努めていきたいと思っています。
いかがでしたか?
「もったいない」から始まったトマトのソースや、わのわさんが製造している商品は全国のテレビにも取り上げられています。他にも毎年11月にはたくさんの人が訪れるイベントを企画していたり。他にも誰かの困りごとを解決するために、わのわ会の皆さんは今日も村内を走り回っています。
本当に素敵な活動ばかりなので、ぜひHPも覗いてみてください。
日本の高知のほどよい田舎"日高村"。
高知県の県庁所在地「高知市」から約30分。
人口約5000人の村で、特産品のフルーツトマトを使ったオムライス街道で村おこしをしています。観光スポットとしては小村神社、名越屋沈下橋、霧山茶園などがあります。
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