3年目のスマ友ステーションまとめ
こんにちは!スマ友ステーション(デジタル共助ステーション)運営担当です。
今月の報告で、日高村が「村まるごとデジタル化事業」をスタートさせて3年が経とうとしています。村民のデジタルに関するお悩み(特にスマホに関するお悩み)に対して、わかる人がわからない人に対して共助を促す拠点として、運営をスタートさせたのがスマ友ステーションになります。
これまで1ヶ月ごとに活動報告をしてきましたが、今回は3年の総括をしたいと思います。
スマ友ステーションという名前の由来
そもそもデジタル共助ステーションの名前を「スマ友ステーション」にしたのは、「スマホは怖くない!スマホと仲良くなりましょう!スマホと友達になりましょう」という意味と、「スマホを通して友達の和を広げましょう」という意味の大きく2つがありました。
3年経った今は、その2つを見事に果たせていると思います。さらにスマホを通しての世代間交流も生まれています。娘がお母さんに、孫がおじいちゃんにスマホについて教える場面もあり、スタート当初からは想像もつかない領域に日高村は突入していると感じます。
設置→機能→自立
スマ友ステーションは毎年、テーマを持って運営してきました。
1年目は「設置する」
2年目は「機能させる」
3年目は「自立させる」
これはスタートした当初から3年間のテーマが決まっていたわけではなく、1年目を終えた時に設置したはいいが、十分に機能させるに至っていない状況を踏まえ、2年目に改めて機能させるというテーマを掲げました。
振り返ると、日高村が人口5000人規模の小さな自治体だからこそ、そして毎年テーマを変えて活動する事ができる小回りのきく自治体だったからこそ、このやり方が通用したのだと感じます。
3年目のテーマを「自立させる」とありますが、これはスマ友ステーションそのものの自立もそうなのですが、スマ友ステーションという共助の拠点となる場所がなくても、自然と共助の関係が生まれる村民の、スマホに関する自立も含まれており、村内はそのビジョンにかなり近づいた様子にあると言えます。
自分のためではなくて未来のためにチャレンジ
初年度、スマホの普及活動を急速に進める中で、さまざまな問題が起きてきました。その都度、一つひとつの問題に対応し乗り越えてきました。
徐々にスマホ利用率が増え、1年後には普及率11ポイント増というとんでもない数字も出ていましたが、そんな村全体がスマホの普及に力を入れて動きも明確にある中でも「自分にはスマホは必要ない。変える気は全くない」というシニアの方々は一定数存在しており、そんな方々へのフォローに足踏みした時期もあります。
「スマホを使うことで、自分の生活が豊かになる」というアプローチではなく「スマホを使うことで、自治体の仕事の効率化を含め、さまざまな面で未来の日高村のためになる。これから日高村で生きていく子供達のためにもなる」というお話には強く納得がいった様子で、重い腰を上げてスマホにチャレンジして下さるシニアの方がさらに増えました。自分のためにではなく、未来の日高村のためにチャレンジしてくださる日高村のシニアの皆さんカッコ良すぎる!と感銘を受けました。
新たなステージに向かう日高村のデジタル化事業
スマホと仲良く、友達になるためのスマ友ステーションでスタートし、今はすっかり友達になれている状態にあると思います。今後は、スマホが使える事で起こる問題に対して事前に対応していく事、フィッシング詐欺等の巧妙な手口に負けない、トラブルを避けるスマホリテラシーの下地をどう根付かせていくのか、決まった方法があるわけではないので今後も引き続き、村内の様子をヒアリングしながらその都度、柔軟に対処していくことが重要だと感じています。
また、日高村のスマホ普及率拡大の動きについては、村まるごとデジタル化事業が他の自治体にも広く参考になる事案だと思います。
実際、今もかなり注目を集めている自覚があり、これから日高村で起こるすべての問題が日本全国の自治体へも役に立つ事例になると信じています。
最後に
3年間の村まるごとデジタル化事業、デジタル共助ステーション運営を通して、数々の問題にぶつかりその都度対処し、新たな取り組みを仕掛けては思うようにうまくいかず、これまでにたくさんの気づきを得ました。それでもここまで運営を続けて来られた1番の要因は、日高村の皆さんの理解と大きな協力のおかげだと思っています。本当に感謝しています。
こうしている今も、デジタル分野はさらに急速進化しています。今後もそれらに対応し続けていく事が強いられてきます。どこまでやるのかやらないのか、村民一人ひとりが考えていく事はもちろんですが、日高村全体としても継続してより一層、共助の力で対応し続けていく事が大切だと思いました。
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