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【レシピ】毒があるのは有名だけど、、、実際はどうしているの?手作りこんにゃくの実態!

日高村デジタル(YouTube動画)制作担当です。
1月に引き続き、能津地区(日高村の山間部にあたる地域)からお届けします。皆様こんにゃくの原料を知っていますか?こんにゃくの作り方を知っていますか?今回はそんな謎多きこんにゃくについて解明して行きます。

「能津ばぁばの会」による手作りの板こんにゃく・丸こんにゃく

日高村では【村まるごとデジタル化事業】の一環として、日高村の文化や食を、動画やweb記事という形で残していく活動をしております。

こんにゃくの原料は、実は激毒のある芋

もしかしたらこれは既に広く知られた事実かもしれません。灰色で固まったゼリーみたいな見た目のこんにゃく。実はその原料は、こんにゃく芋として知られている、里芋の一種です。

こんにゃく芋。
前月に引き続き、皆様にたくさんの芋を紹介している気がします。

そしてこんにゃく芋には激毒が含まれることをご存知ですか?その正体は、シュウ酸カルシウム。シュウ酸自体はほうれん草などに多く含まれていますが、シュウ酸カルシウムは針状結晶の不溶性物質で、えぐみの原因となります。生食をすると激しく喉が腫れ、呼吸困難になり、最悪の場合は死に至る可能性も。また皮膚に触れただけでも痒みや痛みが伴うなど、取り扱いに注意が必要な食材です。

手作りこんにゃく芋の作り方

さて、そんな特性のあるこんにゃく芋ですが、実際にはどのように調理するのでしょうか?実際に今もこんにゃくを手作りする「能津ばぁばの会」に聞いてみましょう。

いかがでしたか?興味深い話がいくつかありました。
特に、こんにゃくの凝固のため炭酸ナトリウムを加える過程。なかなか料理のレシピで「炭酸ナトリウムを入れます」とは聞かないですよね。この炭酸ナトリウムですが、薬局などでご購入いただけますので、(もしこんにゃく芋を手にいれる機会があれば)是非お試しください!また、炭酸カルシウム以外に重曹や水酸化ナトリウムなども用いられ、ネット通販などでは「こんにゃくの素」として売り出されているものもあります。

こんにゃくの歴史

最も親しみがあるだろう形・見た目のこんにゃく

ここで少しこんにゃくの歴史を見てみましょう。
その由来は、仏教と共に中国から伝来した説、朝鮮から伝わった説など様々あります。当初は医薬用として王族や貴族のみに食されており、高級品でしたが、仏教普及と共に鎌倉時代以降は一般に常食化されていきました。動画内にもあったように、昔は灰を濾したものでこんにゃくを凝固させていましたが、今はさすがにもういないのでしょう。
安土・桃山時代には派手好きの信長が赤いこんにゃく作りを命じたという逸話もあり、現在も滋賀県の特定地域ではグレーや白のこんにゃくより赤いこんにゃくが親しまれているそうです。

まるで生レバーのような見た目の赤こんにゃく

そして江戸時代にはこんにゃく芋を乾燥して粉にする方法が発見され、こんにゃくを定期的に食べるようになります。特に同時代には女性の愛するものを列記して「芝居蒟蒻芋南瓜(しばい・こんにゃく・いも・かぼちゃ)」が慣用句として定着したそうです。如何に日常的にこんにゃくを食べていたかがわかります。

こんにゃくと芝居が並ぶなんて、不思議ですね。
(葛飾北斎「浮絵元祖東都歌舞伎大芝居之図」)

現代ではどうでしょう?皆様はこんにゃく好きですか?嫌いですか?
味が無いという人も一定数いるかもしれません。好きな方はどう食べるのが好きですか?おでんと一緒、田楽として?単品では確かに味はあまりないですが、一方でどんな味付けとも合うところが魅力だと思います。
今日のおかずにこんにゃくはいかがでしょう?そしてもし、気が向いたら、芋からこんにゃくを作ってみてください。

いかがでしたか?

来月も引き続きこんにゃくを取り上げますが、次回はこんにゃくを使用した料理、こんにゃく芋の採取の仕方と、よりディープな話をしていきます。お楽しみにお待ち下さい。



日本の高知のほどよい田舎"日高村"。

高知県の県庁所在地「高知市」から約30分。人口約5000人の村で、特産品のフルーツトマトを使ったオムライス街道で村おこしをしています。観光スポットとしては小村神社、名越屋沈下橋、霧山茶園などがあります。

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